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西都保健生活協同組合 
「たぬきのひとりごと」

北クリお薬ゼミナール その6 ビタミンの2

12月15日 北多摩クリニック 職員会議での お薬ゼミナール

今回は 水溶性ビタミン

担当は 、、、もう 覚えましたか? そうです

東久留米薬局 新人薬剤師 菊地 彩芽です

 

 

■水溶性ビタミン

 水に溶けやすいビタミンを水溶性ビタミンと呼びます。たくさん食べてもおしっこから出ていくので体内に溜まりにくく、欠乏症が起こりやすい一方で過剰症はあまり知られていません。

水溶性ビタミンにはビタミンB群、ビタミンCの合わせて9種類があります。

■ビタミンB

ビタミンB群はエネルギーを燃やす潤滑油の働きをするグループで、細かい効果ごとに8種類に分けられています。日常生活と密接に関わるのでサプリメントとしても多く摂取されています。

マルチビタミンなどを摂取するとおしっこが黄色く、もしくはニンニクの香りがすることがありますが、これはVB2の色やVB1の吸収を助ける成分に由来するものです。

■ビタミンB1(チアミン)

エネルギーを燃やすときに消費されるビタミンです。激しい運動をする、体力を消耗するような場合は特に多く消費されます。欠乏症として脚気が広く知られていますが、ほかにもwernicke脳症など様々な症状があります。

ジャンクフードなどの偏った食事や、アルコール類を多くとると不足しがちになります。また妊娠悪阻など食事を取ることが困難な場合も不足することがあります。

ニンニクと一緒に食べると、ニンニクに含まれるアリシンが作用してフルスルチアミンとなり吸収がよくなります。VB1を含む医薬品やサプリメントはこのフルスルチアミンが含まれているので尿からニンニクの香りがすることがあります。

胚芽に多く含まれるため、江戸時代、精米された米を食べるようになったお金持ちたちが、江戸患い(脚気)を発症したそうです。江戸患いには、挽きぐるみの蕎麦を食べて治したという記録が残っています。昭和になって、白米がたくさん流通するようになると、ビタミンB1欠乏を補うためもあり、ビタミン強化米をいう黄色いお米が混ざっているのを知っている方も、北多摩クリニックには多くいらっしゃる、、、はずです。

■ビタミンB2(リボフラビン)

エネルギー代謝や、血の成分を作る、皮膚・爪の健康を保つなどさまざまな働きを持つビタミンです。目の健康を助ける働きもあり、疲れ目、充血、乾燥を改善することもあります。

濃い黄色?オレンジ色をしており、VB2を多く摂るとおしっこが黄色っぽくなります。

■ビタミンB3(ナイアシン)

エネルギーを燃やすときに必要なビタミンです。タンパク質からも作ることができ、腸内細菌からも供給されるので不足しにくいビタミンですが、トウモロコシを主食としている場合は不足する可能性があります。

■ビタミンB5(パントテン酸)

エネルギーを燃やすときに必要なビタミンです。あらゆる食物のなかに含まれているので不足することはほぼありません。

■ビタミンB6(ピリドキサール)

アミノ酸代謝に必要なビタミンです。腸内細菌が産生するので通常は不足することはありませんが、抗生物質を飲むと腸内細菌が減り、まれに欠乏することがあります。

イソニアジドという結核の薬はVB6の作用を弱めるため、欠乏症を防ぐためにVB6を一緒に処方されることが多いです。

■ビタミンB7(ビオチン)

卵黄から発見されたビタミンで、エネルギーを燃やすために必要なビタミンです。

腸内細菌から摂取できるので不足しにくいビタミンですが、生卵の白身と強く結びつく性質があるため、卵白を多量に取ると欠乏症が起きることがあります。

妊娠中に欠乏症を起こすと赤ちゃんの発育を妨げることがありますので、生卵の摂取はほどほどにしましょう。■ビタミンB12(シアノコバラミン)

遺伝子の合成や神経を健康にたもつために必要なビタミンで、独特な濃い赤?ピンク色をしています。

肉類(とくに貝などの海産物)に多く含まれ、野菜にはほとんど含まれていないので菜食主義の人は不足することがあります。胃から分泌される内因子と結合し吸収されるため、胃切除後や萎縮性胃炎などの場合にもVB12を吸収することが出来ず欠乏症を起こします。

代表的な欠乏症として悪性貧血や疲労感があり、長期間不足する状態が続くと亜急性連合性脊髄変性症が起こります。

■葉酸

身体のエネルギー産生や、赤血球、遺伝子を作る手助けをするビタミンです。妊娠中やアルコール類を多く摂取する場合は不足しがちになります。

レバーや緑黄色野菜などに含まれていて、足りなくなると貧血などの症状が出ます。

 

■ビタミンC(アスコルビン酸)

ビタミンCは、抗酸化作用をもち、コラーゲンなどタンパク質の合成を助けるビタミンです。抗酸化作用によって鉄の吸収を助ける効果もあります。

VCの抗酸化作用は様々な水に溶けている物質を酸化から守る働きがけます。同じく抗酸化作用をもつビタミンにVEがありますが、VEは油の中で酸化を防いでいます。

多く含む食材として果物ならレモン、イチゴ、メロンなど、野菜だとホウレンソウ、ブロッコリー、ジャガイモ、サツマイモなどが挙げられます。

 

 

コラーゲンは肌や血管などを支え、弾力を保っているタンパク質です。細かく見ると3本のタンパク質が撚り合わさってできていて、バネのような作りをしています。ビタミンCはコラーゲンの材料を作るために必要な物質なので、ビタミンCが不足するとコラーゲンが不足する関係にあります。

 また、有名なうたい文句に「レモン1個分のVC」がありますが、レモン一個のVC20mgとして計算されています。VCは食べると酸っぱさがありますが、酸味があればVCが多いというわけではなく、実はイチゴやグレープフルーツの方が含有量が多かったりします。