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西都保健生活協同組合 
「たぬきのひとりごと」

北クリお薬ゼミナール その6 ビタミンの1

北クリお薬ゼミナール  ビタミン その1 

ビタミン一般と脂溶性ビタミンについてです。次回その2は水溶性ビタミン。

東久留米薬局 菊地彩芽薬剤師さんです。

■ビタミンについて■

 

■ビタミンって何だろう

ビタミンは、人の体を保つために必要な微量栄養素です。一日に必要な量はわずかなのですが、長い間足りない状態が続くと病気になったり様々な症状を起こします。世界で最初に発見されたビタミンは、日本で発見されたビタミンB1(チアミン)です。米ぬかに含まれるVB1が不足すると脚気になることを発見し、ポーランドの学者によってvital amine (生命活動に必須のアミン)から "vitamine" と名付けられました。

現在正式に認められているビタミンは13種類(AB8種、CDEK)あります。また体に不足しがちな物質をビタミン様物質と呼び、数十種類存在することがわかっています。

■水に溶けるビタミン、油に溶けるビタミン

 水に溶けやすい性質のビタミンを水溶性ビタミンといいます。水溶性ビタミンはVB群、VCがあります。水に溶けるので、一度に沢山食べても排泄されやすく、体内に保存しにくい性質があります。取りすぎによる過剰症はほとんどありません。

 油に溶けやすい性質のビタミンを脂溶性ビタミンといいます。脂溶性ビタミンはVAVDVEVK4種類です。炒め物など油と一緒に料理すると体に吸収されやすくなります。肝臓や皮下脂肪に貯蔵することができます。逆に、長期間たくさん摂取すると、溜まりすぎて過剰症を起こすものがあります。

■ビタミンA、プロビタミンA(β-カロテン、レチノールなど)

 ビタミンAは脂溶性ビタミンの一つで、目や肌を健康に保つ働きがあります。肉や魚、乳製品にはビタミンA(β-カロテン、レチノール)が、緑黄色野菜にはプロビタミンA(βカロチン)が含まれています。野菜に含まれるプロビタミンAは、体の中で必要な分だけビタミンAに替わるので、過剰症を起こしにくい性質があります。

 ビタミンAが不足すると、暗い所で目が見えにくくなる「夜盲症」という病気になります。またビタミンAを食べすぎると胎内の赤ちゃんに影響を与えることがあるので妊婦さんは過剰症に注意しましょう。

 ビタミンAの目安とされる一日あたりの摂取量は2000IU、妊婦さんの摂取上限量は5000IUです。ビタミンAのサプリメントを同時に摂ると超過しやすいのでよく確認して飲みましょう。食品では100gあたり、人参に4600IU、こまつなに4800IU、ウナギの蒲焼きに5000IU、豚レバーに39.000IUのビタミンAが含まれています。

 また、肝油はサメなどの肝臓(レバー)の成分を抽出したもので、ビタミンAやビタミンDを豊富に含んでいます。肝油ドロップなどはおやつとして子供にも食べやすく、成長期の発育をたすけ戦後の日本を支えてきました。

 ビタミンAは肌のターンオーバーを正常化させる働きがあり、角化症や乾癬の治療薬としてビタミンAを配合した塗り薬があります。

 

■ビタミンD(コレカルシフェロールなど)

ビタミンDは脂溶性ビタミンの一つで、カルシウムの吸収を高め、骨を丈夫にする手助けをする物質です。

魚やキノコに含まれていて、魚なら一切れで1日に必要な量の半分(鮭なら1日分)のビタミンDを取ることができます。ビタミンDを含む医薬品にワンアルファカプセル、ロカルトロールなどがあります。

 

ビタミンDと日光

ビタミンDは、お肌に日光をあてることで効果を発揮します。お日様にあたる時間の目安は115分程度を週に二回です。冬など日光が弱いときはビタミンDが不足することがあるので、日焼け止めやお化粧を薄めにして日に当たる日を作りましょう。

 

■ビタミンE(トコフェロール)

ビタミンEは脂溶性ビタミンの一つで、体の中のフリーラジカルを取り除く抗酸化作用があります。

フリーラジカルは老化の原因といわれており、DNAやコラーゲンなどを傷つけ癌やシワ、たるみのもとになる物質です。

落花生、大豆、植物油、小麦胚芽などに多く含まれています。通常は不足することの少ないビタミンで、未熟児の場合に溶血性貧血などの欠乏症があります。脂溶性ビタミンですが過剰症は現在発見されていません。

 

■ビタミンK(メナキノンなど)

ビタミンKは脂溶性ビタミンの一つで、かさぶたの原料や、骨にCaをくっつけるタンパク質を作る手助けをしています。納豆やブロッコリーに多く含まれていて、足りなくなると痣ができやすくなることがあります。

血液をサラサラにする薬のワーファリンとVKは相性が悪く、ワーファリンの効果を不安定にしてしまいます。

 

骨の成分

骨はカルシウムとタンパク質で出来ています。タンパク質が含まれることで骨がしなり、衝撃を吸収できるようになるのです。カルシウムとタンパク質は一定の比率を保っていますので、片方だけ十分あっても骨は出来ません。カルシウムを増やすVDと骨タンパクを作るVKは骨密度に重要なビタミンと言えます。