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西都保健生活協同組合 
「たぬきのひとりごと」

北クリお薬ゼミナール その5 塗り薬

北多摩クリニック お薬ゼミナール 今回は 塗り薬でした。

 

塗り薬について■

■皮膚の役目

 皮膚は体を包んで形を作り、外部の刺激から体を守る場所です。

肌は三つの層に分かれていて、外側を表皮、内側を真皮、一番内側を皮下組織といいます。肌の一生は真皮から細胞が作られ、少しずつ外に押し出されていき、一番外側の古くなった表皮(角質)が垢となって剥がれ落ち、その役目を終えます。この肌の組織が生まれてから死ぬまでを約28日周期で繰り返しています。

表皮の一番外側にある角質にはたくさんの役目があります。体の水分を保ち、体温を調節し、紫外線から体を守り、細菌の侵入を防いでいます。

肌年齢は7 づつ 18歳 25歳 32歳 39歳 46歳 53歳 60歳、、、と数えます。25歳はお肌の曲がり角という表現をするのは このためです。煙草を吸っている方は、肌年齢が1-2段階老化します。つまり25歳ですでに32歳。60歳の方は、72歳に見えるということです。

 

■軟膏・クリーム・ローションはどう違うの?

肌は主に水分と油分でできています。肌の表面を油分で覆い、中の水分が蒸発しないよう守っています。塗り薬にも水分・油分が配合され、薬の成分が同じでも様々な肌の状況に合わせて使い分けられます。

・軟膏:おもに油分でできていて、保湿効果が高い。刺激が少なく、乾燥肌や湿疹など、すべての肌状況に使用できる。

・クリーム:油分と水分が混ざっていて、のばしやすくベタベタしにくいが、混ぜてある基材によって軟膏よりも刺激があり。ぐしゅぐしゅした患部に効果的。

・ローション:おもに水分でできている。毛の多い頭に塗り易いが、軟膏・クリームより効果弱い。紅斑に効果的。傷口、乾燥部位には用いない。

 

■塗り方について

 まず薬をぬる場所と周りの汚れ、汗、ホコリをやさしく拭き取るか洗い流します。一日二回?三回、患部に塗ってください。保湿を目的とする場合、お風呂に入った後に使用すると効果的です。水分はごしごし拭かずに 軽くタオルで「吸い取る」程度にし残っている水分も上手に利用してお肌の潤いを保ちましょう。

軟膏とクリームの場合は、手に薬を取ってから、薄く延ばすように塗ります。両方の手のひらの広さに対して、人差しの指先から指第一関節までぐらいの量を塗るようにしてください。

・単純塗布:上記のように、一種類の軟膏やクリームを延ばして塗る方法

・重層法:単純塗布の上に、もう一種類重ねて塗るかガーゼに塗って上からかぶせる方法。症状が重い場合に。

・密封療法:単純塗布した上に、フィルムやラップで蓋をする方法。薬剤の吸収がよくなります。

 

 

□お肌のpHと乾燥肌・脂性肌□ 

健康なお肌は 弱酸性(pH4.5?6.5)です。そのため、雑菌の増殖を抑えることができます。お肌のバランスが崩れ乾燥肌の人はアルカリ性へ、脂性肌の人はより酸性側へ傾いています。ニキビの原因となるアクネ菌はアルカリ性で増殖しやすいので乾燥肌の人は特に注意が必要です。

 

■塗り薬はどんな種類があるの?

 

肌の機能

肌の異常

塗り薬の種類

薬品名と成分

水分を保つ

かさつき、かゆみ

角化症・乾癬治療薬

ケラチナミン、ウレパール、パスタロン(尿素)、オキサロール(マキサカルシトール)

保湿

プロペト(白色ワセリン)親水軟膏

血行促進・保湿消炎剤

ヒルドイド(ヘパリン)

感覚を伝える

かゆみ

鎮痒薬

オイラックス(クロタミトン)

異物を排除する

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎治療薬

プロトピック(タクロリムス水和物)

刺激から体を守る

白斑

白斑治療薬

オクソラレン(メトキサレン

魚の目、たこ

皮膚軟化薬

スピール膏(サリチル酸)

炎症や荒れ

ステロイド

マイザー、ロコイド

ステロイド・抗生物質

リンデロンVG(ベタメタゾン・ゲンタシン)

ざ創(ニキビなど)

抗菌薬

イオウ・カンフルローション

傷口

皮膚潰瘍治療薬

フィブラスト(トラフェルミン)、ユーパスタ(精製白糖・ピボドンヨード)、アズノール(ジメチルイソプロピルアズレン)

抗菌薬

ゲーベン(スルファジアジン銀)、

ゲンタシン(ゲンタマイシン)

 

 

 

□常在菌と菌交代症□ 

肌や口、おなかの中には常に細菌が住んでいて、常在菌と呼ばれています。常在菌は普段は人間に悪さをせず、よそから来た雑菌を寄せ付けないようにしてくれていて、人間と共生関係にあります。

ところが抗生物質などを使用して常在菌のバランスが崩れてしまうと、普段は常在菌で抑えられていた弱い細菌による感染症になってしまうことがあります。これを菌交代症といいます。

塗り薬でも、抗生物質やステロイド剤を使う場合は、不要に長く使わないことが大切です。

 

■ちょっとの工夫で薬いらず??乾燥肌編?

 お風呂に入って体を洗うとき、どんな風にお肌をこすっていますか?体をごしごしと力を込めて洗いすぎると、垢を落とすだけでなく、お肌の角質層を傷つけたり荒らしてしまいます。洗いすぎは皮脂も奪います。

角質層が荒れると水分が蒸発しやすくなり、乾燥しやすくなります。肌の水分が不足しカサカサすると、わずかな刺激でも神経を刺激してしまい痒みが生まれるようになります。

 体を洗うときはやさしく力を入れずに、赤ちゃんを洗う気持ちでこするようにしましょう。きめ細かい泡を立てると汚れを浮かしやすくなり効果的です。