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西都保健生活協同組合 
「たぬきのひとりごと」

北クリお薬ゼミナール その3 胃薬の1

2010年7月14日の 北クリ 職員会議での 東久留米薬局  菊地彩芽 薬剤師さんによる 「胃薬」のレクチャー です。1.2に分かれています

その2はこちらで http://www.saito.coop/article.php/20100715072739518

 

胃薬について■

 

■胃薬って何?

胃とは食べたものを栄養に変える「消化(digestion)」という働きと、食べたものが安全なものかどうかを判断する重要な場所です。消化をしないと食べ物を栄養として利用することができません。体は、この重要な胃の働きの具合を知らせるために、胃がもたれる、胸焼けがする、吐き気がする等、様々な症状を示します。

これらの胃の症状を改善する薬を、まとめて胃薬と呼んでいます。

 

■胃薬はどんな種類があるの?

胃の症状がたくさんあるように、胃薬の種類もたくさんあります。

胃の機能

対応する胃の症状

胃薬の種類

具体的な薬の名前と成分

胃酸を出す

胃痛、胸焼け、

逆流性食道炎

胃酸分泌抑制薬

ガスター(ファモチジン)

オメプラール(オメプラゾール)

制酸薬

ディクアノン・マーロックス(水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム)

マグミット(酸化マグネシウム)

消化酵素を出す

消化不良、食べ過ぎによる胃もたれ

消化薬

セブンイー・P

ジアスターゼ

胃を動かして食べた物を混ぜ、小腸へ送る。

異物を吐き出す。

食欲不振、胃もたれ

消化管運動促進薬

ガスモチン(モサプリド)

食欲不振・胃もたれ

吐き気、嘔吐

消化管運動調節薬

制吐薬(吐き気止め)

カイトリル(グラニセトロン)

ナウゼリン(ドンペリドン)

胃痛

鎮痙薬

ブスコパン(スコポラミン)

胃自体が胃酸で溶けないように、粘膜を保つ

胃痛、胃炎

胃粘膜保護剤

セルベックス(テプレノン)

シューアルミン(スクラルファート)

グリクラミン(アズレン)

食欲不振、胸焼けなど

全体的な胃の症状

総合健胃薬

MM(SM)散、健胃作用をもつ生薬が配合された漢方

胃痛

鎮痛薬

ストロカイン(オキセサゼイン)

  

■ちょっとの工夫で胃薬いらず?

最初に胃の機能を紹介したとおり、胃は食べ物を消化する場所です。つまり、食事の工夫で多くの胃の症状を和らげることができます。

  胃もたれを起こす三つの「あ」、すなわち「アルコール・油っこいもの・甘いもの」のとりすぎに注意しましょう。三つの「あ」は肥満や生活習慣病の原因にもなります。

  消化不良を起こしやすい人は、食事の最初はよく噛んで食べましょう。胃が食べ物を消化する準備をして胃酸や消化酵素を出してくれます。唾液も出やすくなり一石二鳥です!食事のあとに横にならないようにすると、胃酸が上がってきにくくなり、げっぷの体への負担も減ります。

もし市販の胃薬を買うならば、症状と上の成分表を見比べて選んでみてください。市販薬を飲んでも改善されない場合や、痛みが長引く場合は、早めに医師に見てもらうようにしましょう。

 

 

 

□番外編□ ヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)

ヘリコバクター・ピロリは、胃潰瘍の人の80%に発見される胃の中にすむ細菌です。胃酸の中で生き延びるための不思議な酵素を持っていて、その酵素が胃潰瘍の原因のひとつと言われています。他にも慢性胃炎や胃癌などにも関連があります。胃からピロリ菌を除菌することで、90%以上の消化管潰瘍が再発を起こさずに完治します。PPI(胃酸を抑える薬)2種類の抗生物質を内服することで除菌できます。