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西都保健生活協同組合 
「たぬきのひとりごと」

北クリ お薬ゼミナール その1

北多摩クリニックでは 今年の1月から エイトライフ(株) 上清戸薬局/東久留米薬局の 薬剤師さんの協力を得て 職員会議で お薬ゼミナールをひらいています。

5月は 東久留米薬局 期待の新人 菊地彩芽 薬剤師さんによる NSAIDs(非ステロイド抗炎症薬)です。

 

NSAIDs(ステロイド抗炎症薬)について■

NSAIDsNonSteroidal AntiInflammatory Drugs

 

NSAIDsって何?

むかし昔、医学の父と呼ばれる偉大なギリシャの医師ヒポクラテスは、ヤナギの樹皮を鎮痛・解熱に、葉を分娩の痛みの緩和に用いたと言われています。19世紀にサリックスアルバ(柳の木の一種)の葉から有効成分であるサリシンが抽出され、アスピリン(アセチルサリチル酸)が作られました。アスピリンを元に、様々な研究と改良を加えた化合物が現在最も身近な医薬品のひとつであるNSAIDsです。

 

NSAIDsはどういう薬なの?

炎症や痛み、発熱の原因とされるプロスタグランジンという生体内の物質ができる量を減らすことにより、炎症や腫れ、筋肉や関節の痛みを軽くし、発熱がある場合は熱を下げます。多くの風邪薬や痛み止めに配合されており、飲み薬や貼り薬など種類も豊富です。

 

 様々な形の薬があるけど、何が違うの?

     内服薬:小腸から吸収され、肝臓に運ばれた後血流に乗って全身に作用します。

     坐薬:使用部位に留まって効果を発揮するものと、全身に作用するものがあります。全身作用を目的とした場合、肝臓を通過しないため素早く効果を発揮します。

     貼り薬:皮膚からゆっくりと吸収されます。局所作用を目的としたものと、全身作用       を目的としたものがあります

     塗り薬:皮膚からゆっくりと吸収されます。局所作用が目的です。

NSAIDsの場合、局所作用型の薬は、副作用が起こりにくいメリットがあります。

 

NSAIDsの中で、特徴のあるものは?

     アスピリン:もっとも古い薬です。低用量で血液さらさら効果があります。

     アセトアミノフェン:他のNSAIDsと違い、抗炎症作用は殆どありません。胃に優しく、安全性が高いとされています。感冒薬に配合されていて、解熱・鎮痛作用があります。

     ロキソプロフェン:痛み止め作用が強く、現在日本で最も使用されている抗炎症薬です。

     イブプロフェン:市販される鎮痛薬、感冒薬によく含まれています。

 

■どんな薬に含まれているの?

     風邪薬:ペレックス(サリチルアミド、アセトアミノフェン)

     痛み止め:ボルタレン(ジクロフェナク)、ロキソニン(ロキソプロフェン)、、モーラステープ(ケトプロフェン)

     市販の薬 ルル・プレコールなど(アセトアミノフェン) イブ・ベンザブロック・ナロンエースなど(イブプロフェン)

 

■気を付けたい副作用は?

     アスピリン喘息:薬を飲んで直ぐに、咳や鼻水、喘息のような息苦しさが現れます。

     光線過敏症:直射日光に当たると、肌が赤くなったり、水ぶくれになることがあります。湿布は特に、はがした跡を日に当てないようにしましょう。

     消化管粘膜障害(胃潰瘍など):お腹の痛みを感じたら、先生に相談してみましょう。          特に長期間飲み続けると起こりやすい副作用です。

     連用性頭痛:頭痛薬としてNSAIDsを連用しすぎると、体が薬に頼ってしまい頭痛がひどくなります。薬自体も効きづらくなる為、頭痛のためにNSAIDsを飲んでいるのに、NSAIDsのせいで頭痛が起こってしまう悪循環に陥ってしまいます。

■気を付けたい薬の飲み合わせは?

     ワーファリン:併用によりワーファリンの効果が強くなることがあります。

     抗生物質(ニューキノロン系):併用により痙攣が起こることがあります。

■先生に相談しよう!

     妊娠した可能性がある時:胎児への発達に影響があるので、休薬をする場合があります。

     抜歯する予定がある時:アスピリンを飲んでいる場合、出血が止まりづらくなります。

 

「ピリン系」と「アスピリン」 ~名前の似ているお薬~

「ピリン系」という種類の薬があります。昔はよく熱冷ましとして使われていたお薬で、以前に薬剤アレルギーで有名になった薬です。「ピリン系」と「アスピリン」は、どちらも名前に「ピリン」が入っており、同じように解熱作用があるので混同しがちですが、全く違う薬です。ピリン系にアレルギーを持つ人でも、NSAIDsを使用できます。

ピリン系は薬物アレルギーが多く起こったため、現在はピリン系ではなくNSAIDsを使う場合が多くなっています。

大人用バファリンは、アスピリン。小児用バファリンの場合、処方薬は アスピリン、市販薬は アセトアミノフェンが配合されています。