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西都保健生活協同組合 
「たぬきのひとりごと」

私のオリンピック

私のオリンピック

世の中オリンピックである。先週末、受付嬢が、開会式を見たいとそわそわしていた。こちらは何とかの不養生を地でいくように、不覚にも熱をあげ2日も仕事を休んでしまった。

そういえば木曜日の朝、気になる往診先を回った後、冷え切った診察室でたまった書類(下1)を、つくっている時から、なんとなくだるく、板藍茶(2)や、生姜湯をのみながら、過ごしたのが始まりだった。後から考えると、そのだるさは、嫌な労働からくるアレルギー反応ではなかったのだろう。

金曜日の午後になると、いよいよ寒気が強くなり熱っぽい。これは本格的に、具合が悪い(3)のだと実感し、いつもなら事務局会議から戻ってくる事務長の顔色を伺ってから帰るのだが、この日に限っては、無駄話をせず早々に帰宅。一晩ゆっくり眠れば、まあ明日には、という期待のもと、冷凍うどんで簡単に夕食をすませ寝床に直行。

土曜日起きぬけ38.1度、多少だるかったものの、まあ熱さえなければと坐薬を1本入れて出勤(4)。外回りし終わる頃には、熱も下がったようで、多少楽にはなったものの、いつもなら五月蝿いぐらいに職員の誰彼に話しかけ、外来前の緊張をほぐすのだが、まだその余裕はなく診察室に閉じこもり朝礼を待つ有様であった。常々は、利用者さんの話を聞き、観察をしすぎるほどにし、頭の中は混乱するほどに考えながらの外来だが、この時はねじが2,3本抜け、或いは断線し、丁度よく肩の力が抜けたのか、思い返してみても表面上は、笑顔でいつもと同じ内容の臨床をしていたのにもかかわらず、10時にすでに20人も終了していた(5)11時頃には、朝の不調もすっかり忘れ、無意味に水天宮まで往復したり、トリプルアクセルを飛ぼうとしてみたり(6)、なんとなくハイテンションとなり、外来後には外回り(往診ともいう)する元気も出ていたが、それは単に たがが外れた状態になっただけで、身体を我慢させているだけだった。

午後から再び38℃代になったが、翌日曜日朝には、気分は良く、マスクをしながら外回りし(この日は3軒)、それでも用心のためエスキモーでももっと薄着だろうというぐらいだるまさんのように着込んで(冬の朝 診察室は冷え切ってなかなか暖まらないんです)、来週ある講演原稿のチェック。も、途中から、もはやこれはただ事ではないほどの寒気(7)を感じたため、昼前に帰宅し、(つんつく という名前を付けてある)熊さんの湯たんぽを抱いて寝床に潜り込む。インフルエンザの可能性もあるかと考え、タミフルも呑み始めてはいたが、今回のインフルエンザ、当初懸念されたほどのものではないため、まだこの時点では、喘息がらみの咳が出てきたのだけを心配した程度だった。

月曜朝。夜半には下がっていた熱が、39度代まで上昇、ゆっくり休んだ方が早くよくなりますよと、いつも利用者さんに言っているように 自分にも言い聞かせ、出勤は諦める。たまには職員の緊張感を解くのも、所長の役目である。身を挺してそれを実現するなんて、あぁ なんと職員思いの所長さんだろうか。心配した咳は貼り薬で気管を広げ、水分をこまめにとり痰を切り、さほどではなくなっていたが、平均21.8秒置きにくる頭痛(8)が、つらかった。この間、生姜と本葛、シナモンで作った自家製葛根湯を呑み、体温を上げていたのもあるのだろうが、それにしても、汗らしい汗は全く出ず、解熱剤でも下がらない38-39度の熱が続いた。夕方になり、一向に下がる気配のない熱に、タミフルも丸二日内服したし、そろそろインフルエンザから、マイコプラズマ(か、クラミジア、或いは百日咳)に治療対象を移そうかと考えクラリスを内服開始。それが功を奏したのか、夜半には、やっと汗が出始め、37度代に下がってはきたものの、まだまだ坐薬で下がっているという印象で、底に熱はしっかり残っていた。

火曜。もう一日休みをもらい、ゆっくり体を休めるうちに、徐々に食欲も出、間質に逃げていた水分が循環に戻ったのか、尿も出始め、これだけ食べずにいたにもかかわらず、昨日までは全く減らなかった体重が一気に2kg減り、夕方には、35度代までに。もうすっきりした頭で、こうやって駄文をかけるようになっている。経過中、何度も婦長さんと、メールでやり取りをしたが、ラジオとともに、気を紛らせ、頭痛を和らげるのに役立った。

 ご迷惑、ご心配をおかけした利用者さん、同僚のみんな、ごめんなさい。二日も休んでおきながら、こんな不謹慎な文章、また書いてます。ごめんなさい。

 

診断:マイコプラズマ。オリンピックイヤーにかっこいい若い人の間で流行する。今回、私のオリンピックは、これかぁ?

 

 

(1)私にとって戦争と煙草の次に嫌いなもの

(2)オリエンタルハーブティー

(3)よく診察室で、この言葉を聞かされるが、「どう具合が悪いのか、具体的に説明してもらえないと、対処の仕様がなく、こちらも具合が悪いのだが」と、心の中でつぶやきながら、改めて、ありがちな症状を一つ一つ問い続け、全体像を描く作業をしながら、「これで1分浪費しちゃった」と、待合室で待つ方を思い浮かべながら、とほほな気分になる

(4)利用者さんには決してお勧めしていません。体を休めた方が早く良くなりますからねぇ、と言っている本人が、これですよ

(5)もしかすると、よけいなことを考えない方が、経営を考えても、良い医者でいられるのかもしれないと思うものの、でもそれじゃぁ保坂くんじゃないだろうっ、てか

(6)もちろん飛べたわけではない

(7)体全体が約8Hzで、ぶるぶる震えた。よく悪寒戦慄の震えを、「けいれん」しているという連絡を受けるが、確かにそう見えるだろう

(8)こんな時にもわざわざ時計を見ながら、計算していた自分に呆れるが、そうでもしないと、寝ていて暇でしょうがないのと、頭の痛みを楽しめなかった

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